こんにちは、エンジョイ経理編集長の〇〇です。
私たちが日々接する多くの経理担当者の方々から、「自分の仕事はなかなか評価されない」「頑張っても報われない気がする」というお悩みを伺うことが少なくありません。あなたももしかしたら、同じようなモヤモヤを抱えているのではないでしょうか?
でも、安心してください。それは決してあなたの努力が足りないわけではありません。単に「評価される方法」や「求められる役割」を知らないだけかもしれませんから。
イントロダクション
経理職はなぜ「評価されにくい」と感じるのか?
経理は会社の「血液」とも称されるほど、その重要性は計り知れません。日々の金銭の流れを正確に記録し、会社の健康状態を数字で示してくれる、まさに生命線です。私自身も長年この業界に身を置いていますが、経理がなければ会社は一歩も前に進めない、と断言できます。
しかし、その業務の特性上、直接的な売上貢献が目に見えにくいのも事実です。営業のように契約を取ってくるわけでも、開発のように革新的な製品を生み出すわけでもありません。私たちの仕事は、会社の活動を支える「縁の下の力持ち」として認識されがちです。これが、「自分の仕事は正当に評価されていない」と感じる大きな要因の一つではないでしょうか。経営層から見れば、経理は「当たり前にあるべきもの」という認識になってしまうこともあります。しかし、これは私たちが「評価される方法」を知らないだけかもしれません。
簿記だけでは通用しない時代への警鐘
「経理といえば簿記!」、そう考えるのは当然です。高度な簿記知識は経理職の基本中の基本であり、会社の数字を正確に扱う上で不可欠なスキルであることに疑いの余地はありません。私も簿記の勉強に多くの時間を費やしてきましたし、その重要性は今も昔も変わりません。
しかし、現代のビジネス環境では、残念ながらそれだけでは真に「評価される」経理パーソンにはなれなくなってきています。AIの進化、DX(デジタルトランスフォーメーション)の加速、そしてグローバル化が進む現代において、経理に求められる役割は劇的に変化しているのです。
単なる「正確な帳簿作成」や「過去の結果を記録すること」から、一歩踏み込み、「経営の羅針盤」として、未来に向けた戦略的視点を提供することが求められるようになりました。私はこの変化を肌で感じ、自らも学び続けてきました。
本記事で得られる「実践的な評価アップ術」
この記事では、私自身の経験と、数多くの企業で見てきた「評価される経理パーソン」たちの共通点をもとに、簿記の知識はもちろんのこと、それを超えた実践的なスキル、具体的な行動、そして評価を劇的に変えるマインドセットまで、網羅的に解説していきます。
AIがどんなに進歩しようとも、人間としての価値、つまり「あなたがいなくては困る」と言われるような存在になるためのロードマップを、ぜひここで手に入れてください。この記事を読み終える頃には、きっとあなたの心の中にあるモヤモヤが晴れ、具体的な一歩を踏み出す勇気が湧いているはずです。さあ、一緒に「評価される経理」への道を歩み始めましょう。
評価されない経理の「あるある」と根本原因
多くの経理担当者が陥りがちな「評価されないパターン」を認識し、その根本原因を理解することが、改善への第一歩です。私自身も過去に陥りかけたことがある、いわゆる「あるある」を正直にお話ししましょう。
ルーティン業務に埋没し、価値を「見せない」
「言われたことだけやる」思考の罠
経理の業務は、月次・年次の決算処理、日々の伝票入力、請求書の発行・支払いなど、定型的で繰り返しの作業が非常に多いですよね。私も若い頃は、「言われたことだけ正確にこなすことこそが経理の使命だ!」と信じていました。もちろん、正確性は譲れない大前提です。しかし、それに徹していると、どうしても受け身の姿勢になりがちです。
「言われたことを正確にやる」だけでは、あなたの潜在的な能力や、会社への貢献意欲が経営層の目に触れる機会を失ってしまいます。仕事は「待つもの」ではなく、「創るもの」という視点が必要です。
業務の改善提案をしない
日々同じ作業を繰り返す中で、「もっと効率化できるはず」「このプロセスは無駄が多いな」と感じたことはありませんか?私も「この仕訳、毎回手入力するの面倒だな…」「なんでこんなに承認フローが複雑なんだろう?」と感じたことは一度や二度ではありません。
しかし、それを具体的な改善案として提案せず、現状維持を優先し、自ら変化を起こそうとしない姿勢は、評価の機会を逃す大きな要因となります。会社は常に進化を求めています。その変化のきっかけを、私たち経理が提案できるはずなのです。
「守り」の意識が強すぎる弊害
リスク回避一辺倒で、攻めの提案ができない
経理は会社の財産を守る重要な役割を担うため、リスク管理の意識が非常に高いのは当然です。不正会計や誤った税務処理は、会社に甚大な損害を与えかねませんからね。私自身も、リスクを徹底的に洗い出すことに腐心してきました。
しかし、「これはリスクがあるからダメ」「前例がないから難しい」と、常にリスクを盾に攻めの提案を退けてばかりいると、会社の成長に貢献する「戦略的パートナー」とは見なされなくなってしまいます。リスクを把握した上で、どうすればそのリスクを最小限に抑えつつ、会社にとってプラスになる施策を実行できるかを考えるのが、真のプロだと私は考えます。
他部署との連携不足による情報鎖国
経理部門が他部署とのコミュニケーションを限定し、情報共有が一方通行になりがちなケースは少なくありません。まるで経理部門だけが「情報鎖国」をしているかのような状態です。私自身も、過去には「経理は経理で完結する」と思い込んでいた時期がありました。
しかし、これでは他部署の抱える課題や事業のリアルな状況を把握できず、経理が提供する情報が経営判断に活かされないという負の連鎖が生じます。営業の目標達成状況、製造現場のコスト構造、人事の採用戦略など、全ての情報は経理と密接に繋がっています。壁を作っていては、その繋がりが見えなくなってしまうのです。
簿記知識偏重で「経営視点」が欠如
決算書を「作る」だけでなく「読めない」
正確な決算書を作成できることは、経理パーソンとして素晴らしい能力です。私も、数字がピタッと合った時の達成感は格別でした。しかし、その数字が何を意味し、経営にどのような影響を与えるのかを深く理解していなければ、宝の持ち腐れとなってしまいます。
決算書を「過去の結果」としてだけでなく、「未来への示唆」として読み解く視点が重要です。例えば、「この売上高の変動は、どの製品が要因か?」「棚卸資産の増加は、景気後退の前兆か?」といった問いを立てられるかどうかで、評価は大きく変わってきます。財務分析の基本について、投資で成功するための必須知識!初心者でもわかる財務指標の基本【ROE, ROA, PER, PBR】も参考にしてください。
財務諸表分析をしない
自社の財務諸表はもちろん、競合他社や業界全体の財務状況を分析し、自社の強み・弱み、機会・脅威を客観的に評価する習慣がないと、経営層は経理に「現状分析と未来予測」を求めることはできないでしょう。
単に数字を並べるだけでなく、その数字の裏にあるストーリーや意味を読み解き、それを経営層に伝えることこそが、経理の醍醐味であり、評価を高める鍵となります。
IT・DXへの無関心、または苦手意識
古いExcel業務からの脱却ができない
多くの経理部門が未だにExcelに過度に依存し、手作業によるデータ入力や集計、複雑な関数を駆使したマクロなど、属人的な業務フローに囚われています。私も、何十ものシートを連携させた複雑なExcelファイルに、夜遅くまで向き合っていた経験があります。
しかし、これでは業務効率が上がらず、ヒューマンエラーのリスクも高まります。そして何より、AIやRPAが進化する現代において、このやり方ではあなたの価値が「誰でもできる仕事」と見なされかねません。AIを活用したExcel業務の効率化について、【中小企業経理】2025年は「経理の自動化」で中小企業が生き残る!エクセル・スプレッドシート×生成AIで劇的に業務効率化する方法で詳しく解説しています。
新しいツール導入への抵抗
クラウド会計ソフト、経費精算システム、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)、そして生成AIなど、業務効率化ツールは日々進化しています。私も、新しいツールに触れるたびに「これは経理の仕事を変えるな」と感じてきました。
これらの新しいテクノロジーに対して「難しそう」「今のやり方で十分」と抵抗感を示すことは、自身の成長機会だけでなく、会社のDX推進を阻害することにもつながります。新しいことを学ぶのは勇気がいりますが、その一歩が未来を拓くのです。
評価される経理になるための「実践的」スキル
単なる「簿記」の知識を超え、実務で真価を発揮し、評価に直結する具体的なスキルを習得しましょう。私自身が「これは本当に役立った」と実感しているスキルばかりです。
簿記会計の知識を「実務」に落とし込む力
勘定科目の意味を「実態」で理解する
簿記のテキストに書かれている勘定科目の定義はもちろん重要です。しかし、それだけでは不十分です。例えば、「売上原価」一つとっても、それが実際のビジネス取引においてどのように発生し、製品の製造プロセスや仕入れルートとどう結びつくのか、といった実態を深く理解することが重要です。
現場の動きが分かれば、なぜこの数字になるのか、なぜこの処理をするのかが腹落ちし、より適切な会計処理や、実態に即した分析が可能になります。私は、製造現場や営業同行を通じて、実態を学ぶことに多くの時間を費やしました。
複雑な会計処理(リース、税効果など)を現場視点で解説できる
リース会計や税効果会計といった複雑な論点について、単に「会計基準に則って処理する」だけでなく、その経済的実態や経営への影響を、非経理部門の人間にも分かりやすく説明できる能力は、あなたの専門性を際立たせます。
「リースは資産計上されることで、会社の財務状況がこう変わります」「税効果会計は、税金の支払い時期のズレを調整するもので、会社の利益に直接的な影響はありませんが、将来の税負担を見越したものです」といったように、噛み砕いて説明できる人は、本当に頼られます。
財務分析と経営指標の活用能力
ROE, ROA, PER, PBR, キャッシュフローなどを読み解く
これらの経営指標は、会社の収益性、安全性、成長性、効率性を示す重要な手がかりです。それぞれの指標が何を意味し、自社の現状や業界平均と比較してどうなのかを分析し、経営層にインサイト(洞察)を提供できるようになりましょう。
例えば、ROEが高いのは良いことですが、それが過度なレバレッジによるものではないか?ROAが低いのは、資産を効率的に使えていないからではないか?といった具体的な問いを立て、数字の裏にある真実を探ることが大切です。
自社の「健康状態」を診断し、課題を抽出する
財務分析の結果から、単に「売上が伸びている」「利益が出ている」で終わらせず、「なぜそうなっているのか」「今後どうすべきか」という具体的な課題と改善策を提示する能力は、あなたの存在価値を高めます。
例えば、売掛金の回転率が低い場合、その原因が営業部門の与信管理にあるのか、請求・回収プロセスにあるのか、それとも顧客側の支払い能力に問題があるのか、といった具合に深掘りし、関連部署と連携して解決策を提案できる経理は、まさに「経営のドクター」です。
税務知識を「節税戦略」に繋げる応用力
法人税・消費税の基本と優遇税制の理解
基本的な税法知識はもちろんですが、それだけでは「言われた通りに処理する」経理止まりです。中小企業向けの各種優遇税制(賃上げ促進税制、研究開発税制、少額減価償却資産の特例、小規模企業共済など)を深く理解し、自社に適用可能なものを積極的に経営層に提案できることは、直接的なコスト削減に貢献します。
税務は会社の利益に直結する分野ですから、ここは経理が最も力を発揮できる領域の一つだと私は考えています。
経費計上や税務調整の実践的アドバイス
「交際費の損金不算入限度額はいくらか」「役員社宅を使った節税の注意点」「出張旅費規程の見直しで節税効果を高める方法」など、日々の経費処理に関する実務的な税務アドバイスを提供できることで、経営層や他部署からの信頼を得られます。
私自身も、他部署から「これって経費になるの?」「どうしたら一番税金が安くなる?」と聞かれることが多々あります。そこに的確なアドバイスができると、本当に頼られていると感じますし、会社のコスト最適化にも貢献できます。
コミュニケーションと交渉力
他部署の「困りごと」を会計視点で解決する
営業、製造、人事など、他部署が抱える課題(例:営業予算と実績の乖離、在庫管理の非効率性、残業代の計上ミス)を、経理の視点から分析し、解決策を提案することで、経理は「問題解決のパートナー」としての役割を担うことができます。
「営業さんが予算達成に苦しんでいるのは、得意先ごとの売上原価が見えていないからでは?」といったように、数字を基に他部署の課題を解き明かすことは、あなたの評価を飛躍的に高めます。
経営層への「報告・提案」を分かりやすく行う
経営層は数字の専門家とは限りません。難解な会計用語や複雑な計算過程をそのまま報告するのではなく、グラフや図を多用し、結論から先に伝えるなど、相手に合わせた分かりやすいプレゼンテーション能力が不可欠です。
例えば、月次決算の報告も、単に数字を羅列するだけでなく、「今月の売上増加は〇〇事業の成功によるもので、一方でコストは〇〇が要因で増加しています。来月は〇〇に注力すべきです」といったストーリーテリングのスキルも磨きましょう。私も、パワーポイントの資料作成には特に力を入れています。
業務改善・効率化の企画・実行力
ムダを見つけ、自動化・標準化を推進する
自身の業務だけでなく、部門全体の業務フローを俯瞰し、非効率なプロセスや重複作業を見つけ出す目を養いましょう。「これはもっと簡単にできるはず」という視点を持つことが重要です。
RPAやマクロ(Excel VBA)、GAS(Google Apps Script)などを活用し、ルーティン作業の自動化を企画・実行する能力は、生産性向上に直結し、経営層からの評価を飛躍的に高めます。実際に私が提案したRPA導入により、月間の残業時間が大幅に削減された経験は、大きな自信となりました。
会計ソフトやクラウドサービスの知識
自社が導入している会計ソフトやクラウドサービス(freee会計、マネーフォワードクラウドなど)の機能を最大限に活用し、さらには他社製品との比較検討や導入提案まで行える知識は、経理部門のDX推進を牽引するリーダーとしての評価に繋がります。
「この機能を使えば、これまで手入力していた作業が自動化できますよ」「新しいシステムを導入すれば、他部署との連携がスムーズになります」といった提案は、経営層の耳に響くはずです。
評価を劇的に変える「戦略的」行動とマインドセット
経理職は単なる「守り」の部門ではありません。積極的に会社経営に貢献する「攻め」のマインドを持つことで、あなたの評価は劇的に変わります。これは、私自身が長年の経験で強く感じていることです。
「経理はコスト部門」という認識を覆す
経理が「稼ぐ」部門になるための提案
経理はコストセンター(費用が発生する部門)と見なされがちですが、実は「稼ぐ」ための情報を提供できる部門でもあります。例えば、資金調達における金融機関との交渉では、経理が作成した詳細な事業計画や財務予測が、有利な条件を引き出す鍵となります。
また、M&Aにおける企業価値評価、キャッシュフロー改善による投資余力創出など、攻めの経理を実践することで、会社の利益に直接的に貢献できます。「経理はコストじゃない、プロフィットセンターだ!」という意識を持ちましょう。
節税だけでなく、利益創造に貢献する視点
単なる節税対策だけでなく、事業の成長を促すための投資(設備投資、研究開発投資など)に関する税制優遇を活用するなど、会社の利益を最大化する視点を持つことが重要です。
例えば、「新しい設備投資は多額の減価償却費を生み、節税にも繋がりますが、それ以上に生産性向上に貢献します」といった長期的な視点での提案は、経営層に響きます。目先の節税だけでなく、会社の成長を見据えた税務戦略が求められます。
経営層の「右腕」となるための積極性
経営会議への参加と、数字に基づいた意見具申
積極的に経営会議に参加し、自社の財務状況や市場動向を数字に基づいて分析し、具体的な改善策や新たな事業機会について意見を具申しましょう。傍観者ではなく、当事者意識を持って議論に参加することが求められます。
私は、会議前に必ず自社の財務データと競合他社のデータを比較し、仮説を立てて臨むようにしています。そうすることで、根拠のある意見を述べることができ、経営層からの信頼も厚くなります。
事業計画策定への参画
予算編成や事業計画の策定プロセスに深く関与し、数字の裏付けをもって目標設定や戦略立案をサポートすることは、経営層からの信頼を勝ち取るための重要なステップです。
「この売上目標を達成するためには、広告宣伝費をこれだけ投下する必要があります」「新規事業の初期投資はこれくらいで、回収には〇年かかります」といった具体的なシミュレーションを提供できる経理は、まさに経営のパートナーです。
攻めの「情報収集」と「情報発信」
業界トレンドや法改正のキャッチアップ
自社が属する業界のトレンド、経済動向、そして最新の法改正情報を常にキャッチアップし、それが自社の事業や財務にどのような影響を与えるかを予測し、先手を打って対策を講じる能力は非常に評価されます。
例えば、インボイス制度や電子帳簿保存法の改正など、税制改正は経理業務に直接影響します。これらの情報をいち早くキャッチし、社内に共有し、準備を進めることで、会社をリスクから守り、スムーズな移行をサポートできます。
経理データを「見える化」し、全社に共有する
経理が持つデータは、経営戦略の宝庫です。これらのデータを、PowerPointやBIツール(Tableau, Power BIなど)、あるいはシンプルなExcelグラフなどを用いて「見える化」し、他部署や経営層に定期的に共有することで、全社の数字に対する意識を高め、より良い意思決定を促進します。
「今月のコスト増は、実は〇〇部署の備品購入費が原因です」「売上は伸びているが、利益率が低下しているのは、製造原価の増加が影響しています」といった具体的なインサイトを共有することで、他部署も自らの行動を数字で評価できるようになります。
メンターを見つけ、学び続ける姿勢
外部の専門家(税理士、公認会計士)との連携
自社に顧問税理士や公認会計士がいる場合、彼らは貴重な知識と経験の宝庫です。積極的に質問し、彼らの専門知識を自社の課題解決に活かすことで、自身の学習効率も高まります。彼らとの良好な関係構築も重要です。
私も、税理士の先生にはいつも質問攻めでした(笑)。そのおかげで、自分だけでは知り得なかった実践的な税務知識や、業界の裏話などを学ぶことができました。
異業種交流からのインプット
経理という専門職に閉じこもらず、異業種交流会やセミナーに積極的に参加し、他社の経理担当者やビジネスパーソンから新たな知識や視点を得ることは、自身の視野を広げ、新たなアイデアを生み出すきっかけとなります。
「他社ではこんなクラウド会計を使っているのか」「この業界ではこんな経費精算システムが主流なのか」といったインプットは、自社の業務改善のヒントになります。
AI・ITツールを味方につける「次世代経理」の働き方
AIやITツールは、経理の仕事を奪うものではなく、むしろあなたの価値を向上させる強力な味方です。これらを使いこなし、「次世代経理」への変革を目指しましょう。これは、まさに「エンジョイ経理」が最も伝えたいことです。
生成AI(ChatGPT, Geminiなど)を業務に組み込む
レポート作成、データ分析、情報収集の自動化
生成AIは、大量のデータから要点を抽出し、レポートの骨子を作成したり、市場トレンドや法改正に関する情報を瞬時に収集・要約したりするのに非常に役立ちます。例えば、「〇〇業界の最新の税制改正について、主要なポイントを300字でまとめて」と指示すれば、あっという間に要約してくれます。
これにより、あなたはこれまで情報収集や資料作成に費やしていた時間を、より戦略的な思考や経営層への提案に充てられるようになります。私も、AIを情報収集の「右腕」として活用し、大幅な時間短縮を実現しています。
VBA・GASと連携したスクリプト自動生成
AIはプログラミングコードの生成も得意です。Excel VBAやGoogle Apps Script(GAS)と連携させることで、これまで手作業で行っていたデータ加工、集計、レポート出力などの業務を自動化するスクリプトを効率的に作成できます。「こういう処理をしたいんだけど、VBAコードを書いて」と具体的に指示すれば、AIが土台となるコードを生成してくれます。
プログラミングが苦手でも、AIを「相棒」にすることで自動化の扉が開きます。私も、最初はAIが生成したコードを少しずつ修正しながら、徐々に自動化のスキルを身につけていきました。
クラウド会計・経費精算システムの徹底活用
ペーパーレス化とリアルタイムデータ連携
freee会計やマネーフォワードクラウドなどのクラウドサービスを導入・活用することで、領収書のペーパーレス化、入出金データの自動連携、リアルタイムでの財務状況把握が可能になります。私も、紙の領収書を一枚一枚仕訳入力していた頃を思い出すと、隔世の感があります。
これにより、月次決算の早期化や経営状況の迅速な把握に貢献できます。経営層は常に最新の数字を知りたいもの。リアルタイムで情報を提供できる経理は、非常に重宝されます。
導入から運用までのプロジェクトマネジメント
これらのツールの導入は、単なるソフトの設置ではありません。業務フローの再構築、従業員へのトレーニング、データ移行など、プロジェクトとしてマネジメントするスキルが求められます。
経理部門が主体となってDXを推進する姿勢は、経営層に高く評価されます。「新しいシステムを導入して、みんなで効率的な働き方を目指しましょう!」と旗を振れる経理パーソンは、まさに変革のリーダーです。
データ分析ツール(Excel, Python, BIツール)を使いこなす
大量データの処理と可視化による「示唆出し」
ExcelのピボットテーブルやPower Query、さらにPythonのPandasライブラリなどを活用し、大量の経理データを効率的に処理・分析できるようになりましょう。単に数字を並べるだけでなく、それをグラフやダッシュボードで視覚的に表現し、経営に有用な「示唆」を導き出す能力が重要です。
「このグラフを見ると、主要顧客の売上が〇〇%減少していることが分かります。原因を深掘りする必要がありそうです」といった具体的な示唆を提供できることが、あなたの価値を高めます。
予測分析と経営シミュレーションへの応用
過去のデータに基づき、将来の売上、コスト、キャッシュフローなどを予測し、様々なシナリオ(例:新規事業投資、コスト削減策)に応じた経営シミュレーションを行うことで、経営層の意思決定を強力にサポートできます。
例えば、「もし原材料費が10%上がったら、利益はどれだけ減るか?」「新規事業に〇〇円投資した場合、〇年で回収できるか?」といった問いに、数字で答えられる経理は、経営層にとって「未来を創る」部門となるための鍵を握っていると言えるでしょう。
評価された経理の「明るい未来」
評価される経理パーソンは、単に「給料が上がる」だけでなく、その後のキャリアパスも大きく拓かれます。私自身も、この道のりで多くのチャンスを掴んできました。
キャリアパスの拡大:CFO、経営企画、M&A担当へ
管理職としてのリーダーシップ発揮
業務効率化やDX推進をリードし、後輩育成にも貢献することで、経理部門の管理職としてステップアップする道が開けます。チームを率い、部門全体のパフォーマンスを向上させるリーダーシップは、あなたの評価を確固たるものにします。
「〇〇さんがいるから、経理部門はいつもスムーズだね」と言われるようになれば、管理職の道は自然と拓けるでしょう。
専門性を活かした独立・コンサルティング
特定の業界や会計処理に精通し、実践的なスキルと実績を積むことで、フリーランスの経理コンサルタントや、会計事務所・税理士法人でのキャリアを築くことも可能です。マイクロ法人設立など、自ら事業を立ち上げる道も拓けます。
私自身も、多くの経理経験者が独立し、企業や個人のサポートで活躍している姿を見てきました。それは、これまでのあなたの努力が、会社という枠を超えても通用する専門性になっている証拠です。
給与アップと市場価値の向上
スキルと評価が直結する「給与交渉術」
具体的な業務改善実績(「RPA導入で月間〇時間の削減に成功」)、コスト削減額(「税制優遇の提案で年間〇〇万円の節税に貢献」)、経営への貢献度(「経営シミュレーションで新規事業の意思決定をサポート」)などを明確に提示することで、自信を持って給与交渉に臨むことができます。
あなたの成果は、そのままあなたの市場価値を証明する材料となるのです。黙っていても評価は上がりません。具体的な成果を言語化し、アピールすることが重要です。
転職市場での「引く手あまた」な存在へ
単なる簿記経験者ではなく、財務分析、税務戦略、IT活用、業務改善といった多岐にわたる実践的スキルを持つ経理パーソンは、転職市場で非常に高い需要があります。
外資系企業や成長中のスタートアップなど、よりチャレンジングな環境でのキャリアアップも夢ではありません。簿記とAIスキルを掛け合わせた年収アップ戦略については、簿記2級+英語で年収1000万円超え!外資系は頭脳不要?立替精算+生成AIで3000万円ももぜひご覧ください。私自身も、これらのスキルを身につけたことで、様々な企業からオファーをいただく機会が増えました。
「誰でもできる仕事」から「あなたにしかできない仕事」へ
AIや自動化が進むことで、定型的な経理業務は今後減少していくでしょう。これは、一部の人にとっては脅威かもしれませんが、私にとっては大きなチャンスだと捉えています。
そこで「誰でもできる仕事」から脱却し、「AIを使いこなし、経営に提言できるあなたにしかできない仕事」へとシフトできれば、あなたのキャリアは安泰です。経理職の未来は、あなたの行動にかかっています。変化を恐れず、自らを変えていく勇気を持ちましょう。
今日から始める!評価される経理への第一歩
頭で理解するだけでなく、今日から実践できる具体的なアクションプランをご紹介します。私も、これらのステップを一つずつ踏みながら成長してきました。
【Step1】現状スキルの棚卸しと課題特定
まずは自身の現在のスキルセットを客観的に評価しましょう。簿記知識、Excelスキル、税務知識、コミュニケーション能力、ITツールへの対応力など、何が強みで、何が不足しているのかを明確にします。
当サイト「エンジョイ経理」の「Excelクイズ」や「簿記講座」なども活用し、基礎から見直すことも効果的です。客観的な視点で自分を見つめ直すことが、成長の第一歩です。
【Step2】小さな業務改善から始める成功体験
いきなり大規模なDXプロジェクトを始める必要はありません。日々のルーティン業務の中で「これは無駄だな」と感じる小さな作業(例:Excelでのデータ転記、資料作成のフォーマット統一)を見つけ、ChatGPTに相談しながらVBAやGASで自動化してみるなど、スモールスタートで成功体験を積み重ねましょう。
私も、最初は小さなマクロ作成から始めました。成功体験は自信に繋がり、次へのモチベーションになります。
【Step3】経営視点を意識した情報収集とアウトプット
決算書を見る際は、単に作成するだけでなく、経営指標を計算し、その意味を自分なりに考察する習慣をつけましょう。「この数字は、会社の〇〇を示しているな」といった仮説を立ててみてください。
ニュースを見る際も、「これは自社の経営にどう影響するか?」という視点で読み解き、得た情報をメモしたり、上司に共有したりするアウトプットを意識してください。インプットした情報をアウトプットすることで、知識は定着し、あなたの価値は高まります。
【Step4】AI・ITツールを「遊び」感覚で導入
ChatGPTやGeminiなどの生成AIを、まずはおしゃべり相手として使ってみるのも良いでしょう。最初は仕事に関係ない質問からでも構いません。そこから「この機能は経理業務に使えるのでは?」という発見が生まれます。
無料プランから始め、触れる機会を増やし、徐々に業務への応用を試みてください。難しく考える必要はありません。新しいおもちゃを手に入れたかのように、好奇心を持って触れてみることが大切です。
まとめ
経理は「会社の未来を創る」戦略部門
経理職は、単なる過去の記録係ではありません。正確な数字を基盤に、未来の経営戦略を立案し、会社の成長を加速させる「戦略部門」としての役割を担っています。この認識をあなた自身が持ち、行動することで、周囲の評価も自然と変わっていくでしょう。
私は、経理こそが会社の未来を最も具体的に描ける部門だと信じています。
行動する経理パーソンが報われる時代へ
AIやITツールの進化は、定型業務を代替し、経理パーソンの負荷を軽減すると同時に、より高度な判断や戦略的な思考が求められる時代へと変化させています。この変化は、私たち経理パーソンにとって大きなチャンスです。
この変化をチャンスと捉え、自ら学び、行動を起こす経理パーソンこそが、これからの時代に真に評価され、報われる存在となるでしょう。今日から一歩踏み出し、あなたの経理人生を「評価される」ものに変えていきましょう。エンジョイ経理は、そんなあなたの挑戦を全力で応援します。

