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【体験談】会社設立時の落とし穴?固定電話の壁:費用対効果と現代的解決策

【体験談】
会社設立時の落とし穴?
固定電話の壁
費用対効果と現代的解決策


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会社設立直後に感じた銀行口座の壁

昔、大手上場企業の財務・経理部門でずっと仕事をしていた私は、ある時「自分の会社を作ろう」と決意した。書類仕事には慣れているし、会社設立の手続きも大まかには把握しているつもりだったから、正直「そんなに苦労しないだろう」と軽く考えていた。
しかし、実際に動き始めると、思わぬところで壁にぶつかった。その一つが銀行口座の開設だ。
特にメガバンクや地方銀行の支店だと、まだ「代表番号は固定電話ですか?」と尋ねられることがある。私としては「携帯番号で十分だろう」と思っていたが、担当者の表情から、固定電話を持っているかどうかが開設審査や信頼性に関わると感じ取れた。
今時スマートフォンを使ったオンラインビジネスも当たり前だし、「固定電話なんて時代遅れじゃないか?」という気持ちもあったが、銀行としては何かあったときに事務所へ確実に連絡が取れるかどうかを気にするのだろう。実態がない会社と思われたくないなら、固定回線を用意しておくのが手っ取り早い、という空気は未だに残っているように感じた。


オフィス契約にも現れた“古いしきたり”

銀行口座の件でもやもやしていたら、今度はオフィス契約でも同じような話が出てきた。
会社設立してまずは自宅兼事務所でいいかと思っていたが、将来的にスタッフを雇う可能性を考え、賃貸オフィスの管理会社に問い合わせをしてみた。すると担当者が「代表番号って携帯電話のみですか? それとも固定電話をお持ちでしょうか?」と確認してきた。
正直「またその話か…」と感じた。担当者いわく、どうやら「携帯番号しかない会社だと、すぐに連絡が取れないとか、夜逃げのリスクがあるなど不安材料が大きい」という評価になることがあるという。特にビル管理会社やオーナーにとっては、オフィスを貸すのに本当に実態のある会社かどうかを確かめる意味合いがあるらしい。
もちろん近年は柔軟な物件も増えてきたし、携帯番号オンリーでも問題ないケースは多い。だけど、相手次第では「固定電話を持っている=きちんとした拠点を構えている」と考えるところもまだ少なくない。その古いしきたりが、思わぬ形で頭を悩ませる原因になった。


なぜいま固定電話?

こうした状況を前に、私も「時代遅れだ」と思いつつ固定電話の導入を考え始めた。
銀行や管理会社に限らず、大手企業や役所関係と取引しようとする場面でも、「会社としての実態」を電話番号で確かめたいという潜在的なニーズはまだあるようだ。
さらに思い出したのは、自分が会社員だった頃のこと。取引先の新規企業とやりとりするとき、まず「代表番号に電話してみて、どんな対応をされるか見ておく」という慣例があった。これは相手の誠実さや迅速さを測るバロメーターの一つというわけだ。携帯電話オンリーだと、何か突発的な事態が起きたときに安定して連絡が取りにくいという先入観が根強く残っている。
起業家としては「携帯で十分じゃないか」と思うかもしれないが、世の中の“古い”仕組みや考え方を一朝一夕に変えるのは難しい。むしろ、相手が固定電話を求めるなら、そのほうが有利に働くと考えたほうがよさそうだ、と私自身の経験から実感した。


意外と簡単だった“新時代の電話回線サービス”

「固定電話を導入するにしても、高い初期費用やめんどうな工事が必要になるんじゃないか?」と最初は身構えていた。昔はNTTの電話加入権を何万円も支払って取得するのが当たり前だったからだ。
ところが、最近は状況が大きく変わっていた。たとえば、株式会社ビジョンが提供する【03plus(ゼロサンプラス)】というサービスでは、スマホで03番号を使えるという新しい仕組みを打ち出している。初月0円のキャンペーンを行っていたりすることもあるので、試しやすいというメリットも大きい。
さらに、株式会社グラントンが扱う電話回線サービスでは、比較的スピーディーに固定電話を導入できるプランが用意されていて、「昔のような煩雑さがない」という口コミを目にした。
もう一つ驚いたのが、同じく株式会社ビジョン運営の「★固定電話ドットコム★」や「電話加入権.com」だ。ここでは電話加入権0円で回線・番号を申し込めるコースがあり、「高い加入権を買う必要がまったくない」というのだから、過去の常識が大きく覆された印象だった。


スマホで固定番号を使うメリット

特に気になったのが【03plus(ゼロサンプラス)】。都内の03番号を割り当ててもらい、それをスマートフォンのアプリから発着信できる仕組みだ。
外出が多い私にとっては、オフィスにいなくても会社の固定番号で連絡を取り合えるのが大きなメリットだった。従来の固定電話だと、オフィスから離れていると着信に出られない。留守番電話にメッセージを残してもらい、折り返す形になるだろう。
しかし、【03plus】なら出先でも会社番号で対応できるから、取引先から見たときに「いつでも代表番号に繋がる会社」という印象を与えられる。実際に使ってみると、相手の電話画面には03の番号が表示されるから、携帯番号を見せずに済む。
携帯番号だと「個人事業主なのかな?」「もしや本当にこの人は大丈夫?」と思われることがある一方、都内の市外局番が表示されると「会社としてしっかりやってるんだな」と思われやすいというのは、心理的に見過ごせない利点だと感じた。


【初月0円で始める03番号】


オフィスにはやはり実機も置きたい

さらに私が選んだのは、「会社の代表番号は使いつつ、オフィスにも据え置きの電話機をきちんと置く」というスタイル。
バタバタと仕事が進む会社設立初期にこそ「会社らしさ」を演出しておきたいし、来客があったときにも実際に受話器がある光景は安心感を生むと考えたからだ。
探してみると家庭向けのコスパの良い電話機でも、機能的には十分ビジネス対応が可能。とりわけ、私が選んだSHARP シャープ JD-G57CL(ホワイト系)は、親機と子機1台が付属したデジタルコードレス電話機。オフィス内で移動が多い人には最適だった。

設置してみると、想像以上に来客時の印象が良いし、スタッフ同士も「電話どうする?」と自然に役割分担が生まれて、チームワーク向上にも役立っている。


【おすすめのコードレス電話機】



電話加入権0円のメリット

一方で「やっぱりアナログ回線をしっかり引きたい」という人もいるだろう。
昔は電話加入権を買わなければならなかったが、今は「★固定電話ドットコム★」や「電話加入権.com」で、加入権0円のプランを利用すれば、初期費用をかなり抑えつつ信頼度の高いアナログ回線を持てるようになっている。
アナログ回線は通信品質が安定していて、FAXとの連動も簡単という強みがある。特に医療機関や士業、製造業など、FAXが今でも重要な役割を果たしている業種なら、アナログ回線を捨てがたい。
私の知り合いの弁護士事務所は、オンラインでもファイルをやり取りできるものの、クライアントによってはまだFAXを多用するケースがあるそうだ。そんな場面では「IP電話よりもアナログ回線のほうが心強い」との話を聞いた。料金プランによっては意外と割安に済むケースがあるので、選択肢の一つに加えてみる価値は大いにあると感じる。


【電話加入権0円でアナログ回線を導入】


導入してみて実感した変化

実際に固定電話回線を導入してみると、想像以上に周囲の反応が変わった。
まずは銀行とのやり取りがスムーズになった。担当者に「固定電話番号はコチラです」と伝えると、それだけで「ちゃんとオフィスがある企業だな」という印象を受けてもらえるらしい。融資や各種手続きにおいて、余計な説明を省略できる場面が増えたのは大きい。
次に、顧客や取引先からの問い合わせが増えた。ホームページやSNSに代表番号を載せるだけでも違うもので、「急ぎの用件だから一度電話してしまおう」とか「この企業、大丈夫かどうか電話で確かめてみよう」と思う人が少なからずいる。
実は、そうやって電話をかけてきた相手と話しているうちに、雑談や追加の相談が盛り上がって、新たな受注や仕事の縁が生まれることがある。電話から生まれるビジネスチャンスは意外に見逃せないと感じた。


固定電話導入が“スタッフ間連携”にも効く

会社設立後、スタッフやアルバイトを雇った場合、代表番号を誰が対応するかというルール作りも大事になる。
携帯番号だけだと、すべての問い合わせが一人に集中してしまい、不在時は業務が滞る懸念もある。固定電話があると、オフィスにいる人がまず出て、要件に応じて「社長(あるいは担当者)に取り次ぐ」という流れがスムーズにできる。
特に私のオフィスは少人数だからこそ、みんなが協力して電話対応することで、業務の分担が上手に回り始めた。誰か一人に電話業務を押し付けず、状況に応じて柔軟に連絡をカバーすることで、会社全体の効率が上がった気がする。
しかも、会社の代表番号を持っていると、社員や関係スタッフも「自分たちはちゃんとした組織で働いているんだ」という意識を持ちやすいのか、モチベーションや責任感にも少なからずプラスに作用しているように見える。


外出先でも代表番号を使いたいなら

私自身は外出が多いので、オフィスには物理的な電話機を置きつつ、スマホでも代表番号が使えるシステムを併用している。
外出時に来客や取引先からの連絡がオフィスへ入った際、スタッフが受けてから要件を共有してくれれば、私が【03plus(ゼロサンプラス)】のスマホアプリを使って折り返し電話する、という手順を取る。すると相手には常に03番号で通知されるから、
「いつ電話しても会社とつながる」
という印象が自然と定着していった。
結果としてクライアントからの信頼感が増し、契約や取引のチャンスが広がったという副次的効果も感じている。特に「オフィス以外では連絡がつかない会社」だと不安に思う人もいるが、これならどこにいても会社として対応できるため、小さな見込み客も取り逃しにくいというわけだ。



導入コストは意外と高くない

「固定電話を持つと、毎月の料金が大変そう」「導入工事がかかるんじゃないか」と不安を持つ人もいるかもしれない。
しかし、今は初月0円電話加入権0円といったプランが出揃っていて、昔ほどハードルが高くない。IP電話型のサービスなら、アナログ回線の工事費用が不要なケースも多いし、月額料金もオンラインで管理しやすい。
もちろん、通話量の多いビジネスなら、通話料がどのくらいになるかも要チェックだが、携帯電話だけでガンガン電話するよりも総合的に見て安くなることもある。私の周囲でも「もっと早く導入しておけばよかった」という声をよく聞く。
特にスタートアップや小規模事業者向けのプランを用意している株式会社グラントン株式会社ビジョンは、開業期の負担をなるべく抑えられる工夫が随所にあると感じた。事務所を借りるだけでも出費が重なる時期だからこそ、初期費用や月額料金を少しでも軽減できるサービスはありがたい存在だと思う。


私が実感した“電話回線”の価値

会社設立後しばらく運用してみた結果、固定電話回線を持つメリットは以下のように感じている。

昔のイメージだと「電話回線=高い&面倒」という思い込みがあったが、今は技術も進歩して選択肢が増え、むしろ持っていないと損だと思える局面が意外に多い。この辺りは、会社設立してみないと分からないリアルな実感だろう。


まとめ──古いしきたりを上手に活用する

銀行や不動産会社だけでなく、大手企業や自治体など、依然として「固定電話こそ会社の証」という考え方が色濃く残っている所はある。
一方で、われわれのような起業家や小規模事業者にとって、「世の中の古い慣習なんか無視してもいい」というわけにもいかないのが現実だ。特に初期段階では、なるべくスムーズに事業を軌道に乗せるためにも、相手が求める要件を満たすというのは大きなアドバンテージになる。
そう考えると、固定電話を導入することは決して「古いものに縛られる」だけではなく、ビジネスチャンスを広げる戦略的な手段でもある。外出先で使いやすいIP電話や加入権0円のアナログ回線など、ハードルが低いプランが揃っている今なら、なおさら検討の価値が高いのではないだろうか。



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本記事は、筆者の経験や調べた情報をもとにまとめた一般的な内容であり、特定の製品・サービスについての正確性や完全性を保証するものではありません。契約や導入を検討される場合は、必ず各社公式サイトや最新情報を確認のうえでご判断ください。また、法務・税務・経営などに関わる重要な決定は、専門家へ相談されることをおすすめします。


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