【解決策】Cocoonでアイキャッチ画像が表示されない?AIOSEOとのOGP設定競合を解消し、SEO評価を維持する完全ガイド

スポンサーリンク
CocoonとAIOSEOのOGP設定競合問題を解決するイメージ図。左半分はロゴが衝突しSNS表示が乱れている様子、右半分はロゴが連携しSNS表示とSEOグラフが正常化・向上している様子を描写。 SEO・MEO対策

WordPressで人気のテーマ「Cocoon」と、高機能SEOプラグイン「All in One SEO (AIOSEO)」を併用している方は多いのではないでしょうか。どちらも非常に優れたツールですが、両方を有効にしていると、時として予期せぬ問題が発生することがあります。その代表的な例が、SNSで記事をシェアした際にアイキャッチ画像が正しく表示されない、あるいは意図しない画像が表示されてしまうという問題です。

「せっかく魅力的なアイキャッチ画像を設定したのに、TwitterやFacebookで表示されない…」
「AIOSEOを入れたらSNSシェア時の表示がおかしくなった気がする…」
「でも、AIOSEOのタイトルやディスクリプション設定、サイトマップ機能は手放したくない…」

こんな悩みを抱えていませんか?

この問題の多くは、CocoonとAIOSEOの両方がOGP (Open Graph Protocol)Twitterカード と呼ばれるメタデータを出力しようとすることで起こる「設定の競合(バッティング)」が原因です。SNSのクローラー(情報を読み取るプログラム)が、どちらの設定を優先すべきか混乱してしまうのです。

しかし、心配はいりません。適切な設定を行えば、CocoonのシンプルなOGP設定を活かしつつ、AIOSEOの強力なSEO機能を共存させることが可能です。

この記事では、CocoonのOGP設定を主軸とし、AIOSEOのソーシャルネットワーク機能を無効化することで設定の競合を回避し、SNSでのアイキャッチ画像表示を正常化する方法を、具体的な手順と理由、確認方法まで含めて徹底的に解説します。AIOSEOプラグイン自体を停止するわけではないので、大切なSEO評価はしっかりと維持できます。

このガイドを読めば、あなたもCocoonとAIOSEOの「いいとこ取り」を実現し、SNSでの情報発信と検索エンジン対策の両方を最適化できるはずです。

なぜCocoonとAIOSEOでOGP設定が競合するのか? そのメカニズム

CocoonとAIOSEOのOGP設定競合問題を解決するイメージ図。左半分はロゴが衝突しSNS表示が乱れている様子、右半分はロゴが連携しSNS表示とSEOグラフが正常化・向上している様子を描写。

まず、問題の根源である「OGP設定の競合」について理解を深めましょう。

OGP (Open Graph Protocol) とは?

OGPは、Facebookが提唱した規格で、ウェブページのコンテンツがSNS上でどのように表示されるかを制御するためのメタデータ(HTMLの<head>内に記述される情報)です。主に以下の情報をSNSに伝えます。

  • og:title: ページのタイトル
  • og:type: ページの種類(例: website, article)
  • og:image: シェア時に表示させたい画像(アイキャッチ画像)
  • og:url: ページの正規URL
  • og:description: ページの簡単な説明文
  • og:site_name: サイト名

これらの情報が適切に設定されていると、Facebookや他の対応SNS(LINE、はてなブックマークなど)でURLがシェアされた際に、リッチなプレビュー(画像、タイトル、説明文付き)が表示され、ユーザーのクリック率やエンゲージメントを高める効果が期待できます。

Twitterカードとは?

Twitterカードは、Twitter版のOGPのようなものです。TwitterでURLがツイートされた際に、画像や動画、概要などを付加して魅力的な表示にするためのメタデータです。代表的なものに以下のタグがあります。

  • twitter:card: カードの種類(例: summary, summary_large_image)
  • twitter:site: サイトのTwitterアカウント(@ユーザー名)
  • twitter:title: タイトル
  • twitter:description: 説明文
  • twitter:image: 表示させたい画像

競合が発生する理由

CocoonテーマもAIOSEOプラグインも、単体で利用した場合にSNSでの表示を最適化できるよう、それぞれがOGPタグとTwitterカードタグを出力する機能を持っています。

問題は、CocoonとAIOSEOの両方が有効になっている場合です。特に設定を変更していなければ、両方の機能が有効になり、ウェブページのHTMLソースコードの<head>セクション内に、同じ目的を持つOGPタグやTwitterカードタグが二重に出力されてしまう のです。

例えば、以下のようにog:imageタグが複数存在する状態になります。

      <meta property="og:image" content="(Cocoonが出力した画像のURL)">
<meta property="og:image" content="(AIOSEOが出力した画像のURL)">

<meta name="twitter:image" content="(Cocoonが出力した画像のURL)">
<meta name="twitter:image" content="(AIOSEOが出力した画像のURL)">
    

SNSのクローラーは、このように同じ指示が複数あると、どちらを優先すべきか判断できません。その結果、

  • 意図しない方の画像が表示される
  • どちらの画像も表示されず、デフォルトの味気ない表示になる
  • 最悪の場合、全くプレビューが表示されない

といった現象が発生するのです。これが、SNSでのアイキャッチ画像表示問題の主な原因です。

解決策:役割分担で競合を回避!Cocoonを主軸に設定する

この問題を解決するための最もスマートな方法は、「役割分担」です。つまり、OGPとTwitterカードの出力はどちらか一方に任せ、もう一方の機能を無効化します。

今回は、テーマであるCocoonのOGP/Twitterカード設定機能をメインで使い、プラグインであるAIOSEOの同機能を無効化する という方針で進めます。

なぜCocoonを主軸にするのか?

  • シンプルさ: CocoonのOGP設定は比較的シンプルで、基本的な設定はテーマ側で完結させたいと考えるユーザーにとって分かりやすい場合があります。
  • テーマとの親和性: テーマ固有の機能(例えば、アイキャッチ画像の自動取得ロジックなど)と連携がスムーズな可能性があります。
  • 基本的な要件充足: 多くのブログ運営において、Cocoonの標準OGP/Twitterカード機能で十分な場合が多いです。

もちろん、AIOSEO側のソーシャル設定をメインにするという選択肢もありますが、この記事ではCocoonを主軸とする手順を解説します。

重要な注意点:

この手順で行うのは、AIOSEOの「ソーシャルネットワーク」に関する設定を部分的に無効化するだけです。AIOSEOプラグイン自体を無効化したり、削除したりする必要はありません。AIOSEOが提供する他の重要なSEO機能(タイトルタグ、メタディスクリプションの最適化、XMLサイトマップ生成、スキーママークアップなど)は、引き続き活用していきます。あくまで「機能の重複」を防ぐことが目的です。

【実践】具体的な設定手順:3ステップで競合を解消!

それでは、実際に設定を変更していきましょう。以下の3つのステップで進めます。

ステップ1:CocoonのOGP設定を確認・有効化する

まず、Cocoon側のOGPとTwitterカードの設定が正しく有効になっているかを確認します。

  1. WordPress管理画面にログイン: まずはあなたのWordPressサイトの管理画面(ダッシュボード)にログインしてください。
  2. Cocoon設定へ移動: 左側のメニューから Cocoon 設定 をクリックし、表示されるサブメニューの中から OGP タブを選択します。
  3. OGP設定の有効化を確認:
    • 「OGP設定」というセクションを探します。
    • OGP設定を有効にする」というチェックボックスがあります。ここにチェックが入っていることを確認してください。もしチェックが入っていなければ、チェックを入れます。これが基本的なOGPタグを出力するための設定です。
  4. Twitterカード設定の有効化を確認:
    • 同じく「OGP」タブ内、少し下にスクロールすると「Twitterカード設定」というセクションがあります。
    • Twitterカード設定を有効にする」というチェックボックスがあります。ここにもチェックが入っていることを確認してください。チェックが入っていなければ、チェックを入れます。
  5. (任意)その他の設定を確認・調整:
    • ホームイメージ: サイトのトップページがシェアされた際に表示されるデフォルト画像を設定できます。設定しておくと良いでしょう。
    • デフォルトOGPイメージ: 投稿や固定ページにアイキャッチ画像が設定されていない場合に、代わりに表示される画像です。念のため設定しておくことをお勧めします。
    • Twitterカードタイプ: 通常は「大きな画像の概要(summary_large_image)」が推奨されます。アイキャッチ画像が大きく表示され、目を引きやすいためです。
    • Twitter ID: サイトに関連するTwitterアカウントがあれば、「@」を除いたユーザー名を入力します(例: cocoon_wordpress)。ツイートにサイトのアカウントが関連付けられます。
  6. 設定を保存: 全ての設定を確認・変更したら、ページ下部にある 変更をまとめて保存 ボタンを必ずクリックしてください。これを忘れると設定が反映されません。

これで、Cocoon側でOGPとTwitterカードを出力する準備が整いました。

ステップ2:AIOSEOのソーシャルネットワーク設定を無効化する

次に、AIOSEO側でOGPとTwitterカードを出力する機能を停止し、Cocoonとの競合を防ぎます。

  1. AIOSEO設定へ移動: WordPress管理画面の左側メニューから All in One SEO をクリックし、表示されるサブメニューの中から ソーシャルネットワーク を選択します。
  2. Facebookタブの設定変更:
    • 「ソーシャルネットワーク」の設定画面が開いたら、まず Facebook タブが選択されていることを確認します(通常、デフォルトでこのタブが開きます)。Facebookタブの設定は、Facebook以外のOGP対応SNSにも影響します。
    • 少し下にスクロールすると、「Facebook設定」というセクションがあり、その中に「オープングラフマークアップを有効化 (Enable Open Graph Markup)」という項目があります。右側にトグルスイッチ(オン/オフのスイッチ)があるはずです。
    • このスイッチを オフ(無効) の状態にします。スイッチが左側にあり、背景が灰色になっていればオフの状態です。(デフォルトではオン(青色)になっていることが多いです)
    • 補足: ここをオフにすることで、AIOSEOは og:title, og:description, og:image などの基本的なOGPタグの出力を停止します。
  3. Twitterタブの設定変更:
    • 次に、画面上部にある Twitter タブをクリックします。
    • Twitter設定」というセクションがあり、その中に「Twitterカードを有効にする (Enable Twitter Card)」という項目があります。ここにも右側にトグルスイッチがあります。
    • このスイッチも同様に オフ(無効) の状態にします。スイッチが左側にあり、背景が灰色になっていることを確認してください。(こちらもデフォルトではオンになっていることが多いです)
    • 補足: ここをオフにすることで、AIOSEOは twitter:card, twitter:title, twitter:description, twitter:image などのTwitterカード関連タグの出力を停止します。
  4. 設定を保存: FacebookタブとTwitterタブの両方で設定を変更したら、画面上部または下部にある 変更を保存 ボタンを必ずクリックしてください。

これで、AIOSEOのソーシャルネットワーク機能(OGP/Twitterカード出力)が無効化され、Cocoonとの設定競合が解消されるはずです。

ステップ3:設定反映のためのキャッシュクリア

設定を変更しただけでは、すぐにはサイトに反映されないことがあります。これは、WordPressサイトやブラウザに「キャッシュ」と呼ばれる一時データが残っているためです。古い設定情報がキャッシュに残っていると、せっかく設定を変更しても意味がありません。

以下のキャッシュをクリアすることをお勧めします。

  1. WordPressキャッシュプラグインのキャッシュ: WP Super Cache, W3 Total Cache, LiteSpeed Cache など、キャッシュ系プラグインを使用している場合は、そのプラグインの設定画面からキャッシュを削除(クリア/パージ)してください。
  2. Cocoonテーマのキャッシュ: Cocoon自体にもキャッシュ機能があります。WordPress管理画面 Cocoon 設定 > キャッシュ タブを開き、「キャッシュの削除」ボタンがあればクリックします。
  3. サーバーキャッシュ: 利用しているレンタルサーバーによっては、サーバー側で独自のキャッシュ機能(例: Varnish, Nginxキャッシュ, 各社提供の高速化機能など)を提供している場合があります。サーバーのコントロールパネルなどでキャッシュクリアの操作があれば実行してください。不明な場合はサーバーのサポートに確認するのも良いでしょう。
  4. ブラウザキャッシュ: あなたが見ているWebブラウザ(Chrome, Firefox, Edge, Safariなど)にもキャッシュが残っています。スーパーリロード(Windows: Ctrl+F5 または Ctrl+Shift+R, Mac: Cmd+Shift+R)を行うか、ブラウザの設定メニューから閲覧履歴データの削除(キャッシュされた画像とファイルの削除)を実行してください。
  5. CDNキャッシュ (利用している場合): CloudflareなどのCDN(コンテンツデリバリーネットワーク)を利用している場合は、CDNの管理画面からもキャッシュをクリア(Purge Cache)する必要がある場合があります。

キャッシュクリアは、設定変更後に正しく動作を確認するための重要なステップです。面倒に感じるかもしれませんが、必ず行うようにしましょう。

【最重要】設定後の確認方法:正しく表示されるかチェックしよう!

設定変更とキャッシュクリアが完了したら、最後に必ず、SNSで意図した通りにアイキャッチ画像や情報が表示されるかを確認します。確認を怠ると、問題が解決していないのに気づかない可能性があります。

以下の方法で確認するのが効果的です。

1. 公式デバッグツールの活用

FacebookとTwitterは、それぞれ開発者向けにOGPやTwitterカードの設定を確認できる公式ツールを提供しています。これらを使うのが最も確実です。

  • Facebook シェアデバッガー (Sharing Debugger):
    • アクセス: https://developers.facebook.com/tools/debug/
    • 使い方: 確認したい記事のURLを入力し、「デバッグ」ボタンをクリックします。
    • 確認ポイント:
      • プレビュー」セクションに、意図したアイキャッチ画像、タイトル、説明文が表示されているか。
      • 取得日時」が古い場合は、「もう一度スクレイピング」ボタンをクリックして最新情報を取得させます。
      • 警告」が表示されていないか。特に og:image に関する警告がないか確認します。(画像のサイズが小さい、などの警告が出る場合があります)
      • ページ下部の「Open Graph のプロパティ」で、og:image などのタグが一つだけ表示され、その内容(画像のURLなど)が正しいか確認します。重複して表示されていないことが重要です。
  • Twitter Card Validator:
    • アクセス: https://cards-dev.twitter.com/validator
    • 使い方: 確認したい記事のURLを入力し、「Preview card」ボタンをクリックします。
    • 確認ポイント:
      • 右側に表示される「Card Preview」に、意図したアイキャッチ画像、タイトル、説明文、サイト名(設定していればTwitter IDも)が表示されているか。
      • Log」セクションにエラーメッセージが表示されていないか確認します。INFO: Card loaded successfully と表示されていれば成功です。
      • twitter:image タグが正しく認識されているか確認します。

これらの公式ツールでエラーなく、意図したプレビューが表示されれば、設定は概ね成功していると考えて良いでしょう。

2. サードパーティツールの活用

公式ツール以外にも、OGP設定を手軽に確認できるオンラインツールがあります。例えば、「ラッコツールズ」のOGP確認ツールなどが有名です。

  • ラッコツールズ OGP確認:https://rakko.tools/tools/9/
    • URLを入力して確認ボタンを押すと、設定されているOGPタグの一覧と、FacebookやTwitterでの表示プレビューを確認できます。重複タグがないか、主要なタグ(og:title, og:description, og:image, twitter:card, twitter:image など)が正しく設定されているかをチェックしましょう。

3. ソースコードの直接確認

より技術的な確認方法ですが、HTMLソースコードを直接見て、OGPタグやTwitterカードタグが重複していないかを確認するのも有効です。

  1. 確認したい記事ページをブラウザで開きます。
  2. ページ上の何もないところで右クリックし、「ページのソースを表示」や「ソースを表示」といったメニューを選択します(ブラウザによって表現が異なります)。または、キーボードショートカット Ctrl+U (Windows) や Cmd+Option+U (Mac) を使います。
  3. 表示されたHTMLソースコードの中から、<head> タグと </head> タグの間を探します。
  4. その中に、property=”og:image” や name=”twitter:image” といった記述を探します。
  5. これらのタグが、それぞれ1つだけ 出力されているか、そしてその content 属性に記述されている画像のURLが、Cocoonで設定(または記事で指定)したアイキャッチ画像の正しいURLになっているかを確認します。他の og: や twitter: で始まるタグも同様に、重複していないかチェックします。
  6. もし、同じタグ(例: og:image)が複数見つかる場合は、まだ設定の競合が解消されていない可能性があります。キャッシュクリアが不十分か、設定手順に誤りがないか再度確認してください。

4. 実際のSNSでのプレビュー確認

最終確認として、実際にSNSでシェアしてみてプレビューがどのように表示されるかを確認するのが最も確実です。

  • FacebookやTwitterの投稿画面(新規投稿やツイート作成画面)に、確認したい記事のURLを貼り付けてみてください。
  • しばらくすると、URLの下にプレビューが表示されます。このプレビューが、公式デバッグツールで確認した通りの、意図したアイキャッチ画像、タイトル、説明文になっているかを確認します。
  • 実際に投稿しなくても、プレビューが表示された時点で確認は可能です。

これらの確認作業を経て、問題なく表示されることが確認できれば、設定は完了です!

設定変更後も活かせる!AIOSEOの重要なSEO機能たち

今回、AIOSEOのソーシャルネットワーク機能(OGP/Twitterカード出力)は無効化しましたが、AIOSEOが持つ他の強力なSEO機能は、引き続きあなたのサイトの検索エンジン評価を高めるために非常に重要です。今回の設定変更によって、これらの機能が使えなくなるわけではありませんので、積極的に活用していきましょう。

以下に、引き続き活用すべきAIOSEOの主要な機能の一部を紹介します。

  • 検索の外観 (Search Appearance):
    • サイト全体のタイトル形式、個別の投稿や固定ページ、カテゴリーページのタイトルタグ (<title>) とメタディスクリプション (<meta name=”description”>) を最適化できます。これらは検索結果でのクリック率(CTR)に直接影響する非常に重要な要素です。AIOSEOを使えば、各ページごとに最適な内容を細かく設定できます。
  • サイトマップ (Sitemaps):
    • 検索エンジン(Googleなど)がサイトの構造を理解し、効率的にクロール(巡回)するのを助けるXMLサイトマップを自動生成・更新し、検索エンジンに通知します。インデックス登録を促進するために不可欠な機能です。動画サイトマップやニュースサイトマップなど、高度なサイトマップも生成できます。
  • スキーママークアップ (Schema Markup):
    • 検索エンジンがコンテンツの内容をより深く理解するのを助ける「構造化データ」を自動または手動で追加できます。これにより、検索結果でリッチリザルト(FAQ、レビュー、レシピなどの特別な表示形式)が表示される可能性が高まり、視認性とクリック率の向上が期待できます。
  • リダイレクト (Redirects):
    • (多くの場合Pro版の機能ですが)パーマリンクを変更した際やページを削除した際に、古いURLから新しいURLへユーザーや検索エンジンを自動的に転送する「301リダイレクト」などを簡単に設定できます。リンク切れを防ぎ、SEO評価の損失を最小限に抑えるために重要です。
  • ローカルSEO:
    • 店舗や地域ビジネスを行っている場合、Googleマップでの表示や地域検索での上位表示を助けるための情報(住所、電話番号、営業時間など)を設定できます。
  • 画像のSEO (Image SEO):
    • 画像に自動的にaltテキスト(代替テキスト)やタイトル属性を付与する機能などがあり、画像検索からの流入増加に貢献します。

このように、AIOSEOはOGP/Twitterカード以外にも多くの強力なSEO機能を提供しています。今回の設定は、あくまでSNS表示に関する競合を解消するための「役割分担」であり、AIOSEOの価値を損なうものではありません。むしろ、それぞれの得意分野を活かすことで、CocoonとAIOSEOをより賢く、効果的に活用できるのです。

よくある質問 (FAQ) とトラブルシューティング

設定変更や確認の過程で、疑問に思うことやうまくいかないことがあるかもしれません。いくつか代表的なケースとその対処法をまとめました。

Q1: 設定を全部変更してキャッシュもクリアしたのに、SNSで画像が変わりません…

A1: いくつか原因が考えられます。
* SNS側のキャッシュ: FacebookやTwitterは一度取得したページの情報をしばらくキャッシュしています。公式デバッグツール(Facebookシェアデバッガー、Twitter Card Validator)で「もう一度スクレイピング」や「Preview card」を再度実行し、SNS側に強制的に最新情報を読み込ませてみてください。それでも変わらない場合、少し時間をおいてから再度試す必要があることもあります。
* 画像の要件: SNSが表示する画像には、最小サイズやアスペクト比の推奨値があります。小さすぎる画像や、極端に縦長・横長の画像は正しく表示されないことがあります。Facebookは最低でも 600×315 ピクセル、推奨は 1200×630 ピクセルを推奨しています。画像サイズを確認・調整してみてください。
* プラグインの競合: 他にもOGP関連の機能を持つプラグインを有効にしていませんか? Jetpackなども関連機能を持っている場合があります。不要なプラグインのOGP/Twitterカード関連機能は無効化してください。
* 設定漏れ・保存忘れ: もう一度、CocoonとAIOSEOの設定内容、そして「変更を保存」ボタンを確実にクリックしたかを確認してください。

Q2: Cocoonで「デフォルトOGPイメージ」を設定したのに、記事をシェアするとアイキャッチ画像が表示されます。なぜですか?

A2: これは正常な動作です。Cocoon(および多くのテーマやOGPプラグイン)は、以下のような優先順位で表示する画像を決定します。
1. 投稿/固定ページで個別に設定されたアイキャッチ画像
2. 記事内の最初の画像(設定による)
3. Cocoon設定で指定された「デフォルトOGPイメージ」
4. Cocoon設定で指定された「ホームイメージ」(トップページの場合)
つまり、記事にアイキャッチ画像が設定されていれば、それが最優先で使われます。「デフォルトOGPイメージ」は、アイキャッチ画像が設定されていない記事のための「予備(フォールバック)」の画像です。

Q3: AIOSEOプラグイン自体を無効化したり削除したりするのはダメですか?

A3: SEO対策の観点からは非推奨です。AIOSEOを無効化・削除すると、この記事で解説したOGP/Twitterカード機能だけでなく、これまでAIOSEOで設定してきたタイトルタグ、メタディスクリプション、XMLサイトマップ、スキーママークアップなど、検索エンジン評価に関わる全ての重要な設定が失われてしまいます。これはサイトのSEOパフォーマンスに深刻な悪影響を与える可能性があります。今回の目的はあくまで「OGP設定の競合回避」ですので、プラグイン自体は有効なまま、必要な機能だけを選択的に無効化するのが正しいアプローチです。

Q4: 逆に、Cocoon側のOGP設定を無効にして、AIOSEOのソーシャル設定をメインに使うのはどうですか?

A4: それも有効な選択肢の一つです。AIOSEOのソーシャル設定は非常に高機能で、各SNSごとに細かくプレビューをカスタマイズしたり、デフォルト画像を柔軟に設定したりできます。もしAIOSEOの機能をフル活用したい、あるいは設定を一元管理したいという場合は、Cocoon側のOGP設定とTwitterカード設定のチェックを両方外し、AIOSEO側の「オープングラフマークアップを有効化」「Twitterカードを有効にする」を両方オンにする、という逆の設定を行うことも可能です。どちらを主軸にするかは、あなたの好みやサイトの運用方針、設定のしやすさで選ぶと良いでしょう。ただし、どちらか一方の機能だけを有効にし、両方を有効にしたままにしないことが重要です。

まとめ:CocoonとAIOSEOのベストな関係を築こう!

この記事では、人気のWordPressテーマ「Cocoon」と高機能SEOプラグイン「AIOSEO」を併用する際に発生しがちな、SNSでのアイキャッチ画像表示の問題(OGP/Twitterカード設定の競合)を解決する方法について詳しく解説しました。

ポイントのおさらい:

  1. 問題の原因: CocoonとAIOSEOの両方がOGP/Twitterカードを出力しようとすることで設定が競合し、SNSでの表示に問題が生じる。
  2. 解決策: 役割分担を行う。今回はCocoonのOGP/Twitterカード設定を有効にし、AIOSEOの同機能(ソーシャルネットワーク設定)を無効化する。
  3. 具体的な手順:
    • Cocoon設定 > OGP で「OGP設定を有効にする」「Twitterカード設定を有効にする」にチェック。
    • AIOSEO > ソーシャルネットワーク で「オープングラフマークアップを有効化」「Twitterカードを有効にする」のスイッチをオフにする。
    • 各種キャッシュ(プラグイン、テーマ、サーバー、ブラウザ)をクリアする。
  4. 確認方法: 公式デバッグツール(Facebookシェアデバッガー, Twitter Card Validator)、ソースコード確認、実際のSNSプレビューで、意図通りに表示されるか、タグが重複していないかを必ず確認する。
  5. AIOSEOの活用: OGP/Twitterカード以外のAIOSEOの重要なSEO機能(検索の外観, サイトマップ, スキーマ等)は引き続き活用し、サイト全体のSEO評価を高める。

この設定を行うことで、あなたはCocoonとAIOSEOのそれぞれの強みを活かし、「SNSでの魅力的な表示」と「検索エンジンからの評価向上」という二つの目標を両立させることができます。

もちろん、こうした技術的な設定の最適化は重要ですが、ウェブサイトで成果を出すためには、より根本的な戦略も欠かせません。特に独立開業などでWordPressサイトを活用する場合、どのような構成で、どのようなコンテンツを発信すれば集客につながるのかという視点が不可欠です。もしサイト全体の設計や集客戦略について基本から学びたい場合は、「集客できるホームページを自作!独立開業の成功はWordPressで決まる【完全ロードマップ概要】」の記事が、WordPressサイト構築の全体像を掴む上で役立つでしょう。

もし今、SNSでのアイキャッチ画像表示に悩んでいるなら、ぜひこの記事で紹介した手順を試してみてください。設定の見直しと適切な役割分担によって、あなたのWordPressサイトはさらにパワーアップするはずです。快適なブログ運営と情報発信のために、今日から実践してみましょう!

タイトルとURLをコピーしました