-DX導入失敗-
失敗の原因として挙げられるリーダーの業務未経験-DX導入失敗-
DX導入の失敗は、企業にとって大きなコストやリスクを伴うものです。多くの企業がDX導入に失敗しているという話を聞くことがありますが、そのDX導入の失敗パターンのひとつが、頭が良くても業務ができない人をプロジェクト責任者に抜擢してしまうことです。
例えば、ある大手製造業の事例を見てみましょう。この企業は、DX導入にあたり、外部のコンサルタント会社に多額のコストを費やし、大規模なシステムを導入しました。しかし、実際の業務に必要な機能が十分に考慮されず、システムの利用者である従業員からの不満が相次ぎ、最終的には大規模な修正を余儀なくされました。
また、別の事例では、DX導入にあたるプロジェクトリーダーが、自分自身が実際に業務を経験したことがなかったため、システムの必要な機能や課題について理解が不十分であったため、プロジェクトが失敗に終わりました。 このように、DX導入においては、業務を経験したことがあるリーダーを選任ですることが重要です。
コンサルタントに頼りすぎないことが重要
DX導入において、コンサルタントを活用することは重要ですが、過剰な依存は失敗の要因となることがあります。コンサルタントは、専門的な知識や経験を持ち、企業にとって有益な情報やアドバイスを提供してくれます。しかし、コンサルタントにすべてを委ねることは、失敗につながる可能性があります。
まず、コンサルタントに依存しすぎることで、企業内のスタッフがDX導入に対する理解やスキルを身につける機会を失うことがあります。コンサルタントがすべてを行ってしまうと、企業内のスタッフがDX導入に関わることができなくなり、結果としてスタッフのスキルアップができなくなる恐れがあります。
また、コンサルタントに依存しすぎることで、企業内の意思決定プロセスが遅れたり、誤った方向に進んでしまう可能性があります。コンサルタントは、専門的な知識を持っている一方で、企業内の文化や風土、業務プロセスに詳しくないことがあります。そのため、企業内のスタッフがDX導入に関する決定を行うことができなければ、コンサルタントが誤った判断をしてしまうことがあります。
さらに、コンサルタントに頼りすぎることで、導入コストが膨大になってしまうことがあります。コンサルタントは、専門的な知識や経験を持っているため、高額な報酬を要求することがあります。そのため、コンサルタントにすべてを任せると、コストが予想以上に膨らんでしまうことがあります。
業務未経験プロジェクトリーダーと褒め殺しコンサルの融合-DX導入失敗-
多くのプロジェクトを見てきましたが、失敗の必殺パターンが「DX導入コンサルタントが業務がパッとしないリーダーを褒めちぎる」ことが起こったら、DX導入失敗の最悪スーパーコンボが起こっていると思ってください。
業務ができない人がプロジェクトリーダーに選ばれ、コンサルタントに褒められることで、無茶苦茶な要件定義やプログラムが作られてしまいます。こうなってしまうと出来る人を後から投入しても巻き返しは不可能です。
選択肢は、
- プロジェクトを中止して、0からやり直すか。
- 保身まみれの上司が失敗DXをそのまま導入して、スタッフが今の倍以上を働くしかありません。
システムを導入して楽になるはずが作業時間が増えるという大失敗パターンです。
利益が出ている企業であれば派遣社員や業務委託を活用してどうにか失敗を隠すことができるかもしれませんが、赤字になりだすとコストカットがはじまり、スタッフに多大な負荷がかかります。この悪循環は優秀なスタッフを退職に追い込み、業務ができない人材だけが残ることになります。
業務のスーパーエースを投入した方がトータルで良い
DX導入の成功には、業務ができるスーパーエースをプロジェクトリーダーに選ぶことが重要です。通常業務からスーパーエースを外してプロジェクトリーダーに任命することで、専念させましょう。たまにスーパーエースを兼務で行わせるケースがありますが、スーパーエースでもそれは、身体がもちません。身体を壊してしまいます。通常業務は業務ができない人材、暇そうな人材に任せることで、その人たちのスキルアップにもつながります。ミスは起こるかもしれませんが、DX導入失敗で何億、何十億円の損失、退職者が続出することから比べたら大きな問題にはなりません。
経営者がこのことに気づくことができるよう、DX導入の失敗例を紹介することが重要です。また、DX導入においては、コンサルタントに頼りすぎず、自社内のスタッフを活用することが成功のカギとなります。自社内のスタッフを活用することで、スタッフの教育やトレーニングも可能になります。DX導入の成功には、優秀なリーダーとスタッフの協力が必要不可欠です。
