【Excel VBA革命】もう手作業で探さない！特定シートを瞬時に見つけ出し、必要なデータを自動で整理する方法

【Excel VBA革命】
もう手作業で探さない！特定シートを瞬時に見つけ出し、
必要なデータを自動で整理する方法

繰り返しのExcel作業から解放！VBAで驚くほど簡単にシート検索とデータ整理を自動化

「大量のExcelファイルの中から、特定のキーワードが含まれるシートを探し出すのに毎回時間がかかっている…」
「複数のシートから必要なデータをコピー＆ペーストする作業、もううんざり…」

そんな悩みを抱えているあなたに朗報です！

この記事では、Excel VBAを使って、まるで魔法のようにシートの検索からデータの自動転記までを効率化する方法を徹底解説します。

今回ご紹介するVBAコードを使えば、今まで手作業で行っていた煩雑な作業から解放され、貴重な時間をよりクリエイティブな業務に使うことができるようになります。

今回の主役：シート検索とデータ転記を自動化するVBAコード

早速ですが、今回ご紹介するVBAコード全体像を見てみましょう。

Sub OpenFileAndSelectSheet()
    Dim wb As Workbook
    Dim ws As Worksheet
    Dim filePath As String
    Dim keyword As String
    Dim matchedSheet As Worksheet
    Dim foundMatch As Boolean
    Dim lastRow As Long
    Dim newSheet As Worksheet
    Dim rowIndex As Long
    Dim targetRow As Long

    ' ダイアログボックスを表示してファイルを選択
    filePath = Application.GetOpenFilename("Excel Files (*.xls; *.xlsx; *.xlsm), *.xls; *.xlsx; *.xlsm", , "ファイルを開く")

    ' キャンセルが押された場合
    If filePath = "False" Then
        MsgBox "ファイルが選択されませんでした。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    ' ファイルを開く
    Set wb = Workbooks.Open(filePath)

    ' 検索するキーワードを入力
    keyword = InputBox("シート名に含まれるキーワードを入力してください:", "シート検索")

    ' キーワードが入力されなかった場合
    If keyword = "" Then
        MsgBox "キーワードが入力されませんでした。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    ' 一部一致するシートを探す
    foundMatch = False
    For Each ws In wb.Sheets
        If InStr(1, ws.Name, keyword, vbTextCompare) > 0 Then
            Set matchedSheet = ws
            foundMatch = True
            Exit For
        End If
    Next ws

    ' 一致するシートが見つかった場合
    If foundMatch Then
        matchedSheet.Select
        MsgBox "シート " & matchedSheet.Name & " を選択しました。", vbInformation
    Else
        MsgBox "指定したキーワードに一致するシートが見つかりませんでした。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    ' 選択シートの最終行を取得
    lastRow = matchedSheet.Cells(matchedSheet.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row

    ' Bank Statement_Sampleシートをコピーして名前を変更
    On Error Resume Next
    Set newSheet = wb.Sheets("Bank Statement_Sample")
    On Error GoTo 0

    If newSheet Is Nothing Then
        MsgBox "Bank Statement_Sample シートが見つかりません。", vbExclamation
        Exit Sub
    End If

    newSheet.Copy After:=wb.Sheets(wb.Sheets.Count)
    Set newSheet = wb.Sheets(wb.Sheets.Count)
    newSheet.Name = "Bank Statement"

    ' データの転記
    targetRow = 2 ' 新しいシートの開始行
    For rowIndex = 2 To lastRow
        If InStr(1, matchedSheet.Cells(rowIndex, "F").Value, "PY", vbTextCompare) > 0 Then
            With newSheet
                ' A列に"Bank"を入力
                .Cells(targetRow, "A").Value = "Bank"
                ' D列をF列にコピー
                .Cells(targetRow, "F").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "D").Value
                ' C列の条件に応じてX列の値を転記
                If matchedSheet.Cells(rowIndex, "C").Value = "Debit" Then
                    .Cells(targetRow, "H").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "X").Value
                ElseIf matchedSheet.Cells(rowIndex, "C").Value = "Credit" Then
                    .Cells(targetRow, "I").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "X").Value
                End If
                ' 他の列を転記
                .Cells(targetRow, "J").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "AG").Value
                .Cells(targetRow, "K").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "S").Value
                .Cells(targetRow, "Q").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "AY").Value
                .Cells(targetRow, "R").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "W").Value
                .Cells(targetRow, "C").Value = matchedSheet.Cells(rowIndex, "N").Value
            End With
            targetRow = targetRow + 1 ' 次の行に進む
        End If
    Next rowIndex

    MsgBox "データの転記が完了しました。", vbInformation
End Sub

このVBAコードは、以下の3つの主要な処理を行います。

ファイルを選択: まず、ダイアログボックスを表示して、処理対象のExcelファイルを選択します。
シートを検索: 入力されたキーワードに基づいて、ファイル内のシートを検索し、最初に見つかったシートを選択します。あいまい検索にも対応しているため、シート名の完全一致でなくても大丈夫です。
データを転記: 選択されたシートのデータを、テンプレートシート「Bank Statement_Sample」をコピーして作成した「Bank Statement」シートに自動で転記します。

このVBAコードを使うメリット

このVBAコードを活用することで、以下のようなメリットが得られます。

大幅な時間短縮: 手作業でのシート検索やデータコピー＆ペーストにかかっていた時間を劇的に削減できます。
ヒューマンエラーの防止: 手作業による入力ミスや転記ミスをなくし、データの正確性を向上させます。
作業効率の向上: 定型的な作業を自動化することで、より重要な業務に集中できるようになります。
誰でも簡単に実行可能: 一度設定すれば、専門知識がなくても簡単に実行できます。

VBAコードの使い方：３つのステップで簡単実行！

VBAエディタを開く: Excelを開き、Alt + F11キーを押してVBAエディタを開きます。
標準モジュールを挿入: VBAエディタのメニューから「挿入」→「標準モジュール」を選択します。
コードを貼り付け: 表示されたコードウィンドウに、上記のVBAコードをコピー＆ペーストします。

実行方法:

VBAエディタでコードを表示したまま、実行ボタン（緑色の▶️ボタン）をクリックするか、F5キーを押します。
ファイル選択ダイアログが表示されるので、処理したいExcelファイルを選択します。
シート検索のキーワードを入力するダイアログが表示されるので、検索したいキーワードを入力して「OK」をクリックします。

さらに便利に！応用編

検索キーワードの柔軟な設定: InputBoxの部分を修正することで、複数のキーワードでの検索や、より複雑な条件での検索も可能です。
転記先のシート名やレイアウトの変更: コード内のシート名や転記先の列を変更することで、様々な形式のデータ整理に対応できます。
エラー処理の強化: On Error Resume NextやOn Error GoTo 0を活用して、予期せぬエラーが発生した場合の処理を追加できます。