-シリコンバレー銀行-
-シリコンバレー銀行-破綻 リーマンショック再来?
最近のニュースでシリコンバレー銀行(SVB)の経営破綻が報じられましたね。どのような状況なのでしょうか?
そうですね、米国の預金保護を担う米連邦預金保険公社(FDIC)は、SVBが経営破綻し、すべての預金を管理下に置いたと発表しました。SVBは1983年設立の中堅銀行で、新興企業向け融資が中心の銀行でした。
総資産や総預金額はどのくらいだったのでしょうか?
2022年12月末時点の総資産は約2090億ドル(約28・2兆円)、総預金は1754億ドルだったそうです。
この破綻はどのくらいの規模なのでしょうか?
この銀行の破綻は、08年のリーマン・ショック時に破綻したワシントン・ミューチュアル以来の規模となるそうです。
それは大きな規模ですね。今後、影響はどのように出てくるのでしょうか?
現時点で明確なことはわかっていませんが、預金保険制度があるので預金者には影響がないことが保証されています。ただし、銀行を取り巻く企業や個人には影響がある可能性があります。
-シリコンバレー銀行-経営破綻の原因は
破綻の原因は何だったのでしょうか?
そうですね。金融引き締めで事業環境が悪化した取引先企業が相次いで預金の解約を申し込んできたため、SVBはやむなく価値の下がった米国債などの保有資産を売却することになりました。このため、約18億ドルの損失が発生しました。また、取引先の業績悪化にも備えて資本を増強する必要があったそうです。
それで、SVBフィナンシャルグループが損失と増資計画を発表したことで金融市場が混乱したということですね。
そうです。その後も預金引き出しが加速し、救済する金融機関が現れなかったため、FDICが管理下に置くことになりました。
金融市場にとって、これは大きな出来事だったのでしょうか?
はい、それほど大きな出来事だったと思います。SVBはシリコンバレーに拠点を置く新興企業向けの融資が中心の銀行であり、その影響力は大きかったためです。
預金者を完全に保護
そうした中、財務省とFRBは共同で声明を発表し、預金者を完全に保護するということですね。
そうです。財務省とFRBは共同で声明を発表し、アメリカ経済を守るため断固とした行動を取るとして、イエレン財務長官がFDICに対し、シリコンバレー銀行のすべての預金者を完全に保護する方法で破綻処理することを承認したと明らかにしました。
それで、預金者はどのような措置を受けることになるのでしょうか?
預金者は13日からすべての資金にアクセスできるとしています。つまり、預金者にとっては、今回の破綻が直接的な影響を与えることはなくなります。
なるほど、それは預金者にとっては、安心ですね。アメリカ経済を守るためには、こうした対応が必要なのでしょうか?
はい、そうです。アメリカ経済は非常に大きな影響力を持っているため、財務省やFRBなどの金融当局は、経済を守るために断固とした行動を取らざるを得ないのです。
今後、どうなると予想
今後、どうなると予想されますか?
しばらくは予断を許さない状況が続くと考えられます。破綻の原因が明確に明らかにされていないことや、今後の経済情勢によっては、さらなるリスクが生じる可能性があるからです。
それは確かに心配ですね。どのようなことに気を付ければよいでしょうか?
経済情勢を注視しながら、自社の資金管理やリスク管理をしっかり行うことが必要です。また、過剰なリスクを回避するためには、経済・金融に関する情報収集と分析が欠かせません。