一般経費や立替経費を明細で仕訳を入れると、支払った預金と一致しないため消込が大変だったりします。支払のキーとなるものがあれば、それをキーにして未払金だけを合計して、支払った預金データと一致するように仕訳を入れられるようにするコードが役立ちます。
このようなコードは、仕訳を会計システムに入れた後に、総勘定元帳を使って消込を行うことが容易になり、残高明細を作りやすくなります。これにより、会計処理がよりスムーズかつ正確に行われるようになります。
Excel VBAで立替精算データの処理
以下は、ExcelのVBAで立替精算のデータを処理するためのサンプルコードです。
Sub SumMatchingData()
'最終行を取得
Dim lastRow As Long
'最終列を取得
Dim lastCol As Long
'一致するデータをチェックする列
Dim matchCol As Long
'金額を合計する列
Dim sumCol As Long
'行のカウンター
Dim i As Long
'行のカウンター
Dim j As Long
'合計値
Dim sum As Double
With ActiveSheet
'最終行と最終列を取得
lastRow = .Cells(.Rows.Count, 1).End(xlUp).Row
lastCol = .Cells(1, .Columns.Count).End(xlToLeft).Column
'一致するデータをチェックする列と金額を合計する列を設定
matchCol = lastCol - 1
sumCol = lastCol - 2
'2行目から最終行まで繰り返し処理
For i = 2 To lastRow
'一致するデータがある場合、処理を実行
If .Cells(i, matchCol).Value <> "" Then
sum = 0
For j = i To lastRow
If .Cells(j, matchCol).Value = .Cells(i, matchCol).Value Then
sum = sum + .Cells(j, sumCol).Value
.Cells(j, sumCol).Value = 0
End If
Next j
.Cells(i, sumCol).Value = sum
End If
Next i
End With
End Sub
このコードは、最終列からー1列目のデータを最終行までチェックして、一致するデータがある場合、最終列の―2列目の金額を合計し、一致データの最初の行に合計値を代入し、他は0にします。これを連続して処理します。このコードを実行するには、VBAエディターで新しいモジュールを作成し、上記のコードを貼り付けてください。その後、Excelシートでマクロを実行してください。
まとめ
Excel VBAで立替精算データの処理が簡単になります。上記のサンプルコードは、支払のキーとなるものがあれば、それをキーにして未払金だけを合計して、支払った預金データと一致するように仕訳を入れられるようにします。これにより、会計処理がよりスムーズかつ正確に行われるようになります。ぜひ、お試しください。


